ノルウェーの医師と理学療法士によって開発され、スリング・エクササイズ・セラピーによる治療の一部として考案された方法です。

伝統的スリング療法では、重力の影響を受けない開放性運動連鎖（OKC）エクササイズを主要としていますが、レッドコード・ニューラックは閉鎖性運動連鎖（CKC）を重視し、神経筋－骨格系に刺激を与え、能動的な神経筋コンディショニングやリハビリテーションを推進できるものです。

人の運動は、神経筋系および感覚運動系が制御するプログラムによって行われます。多くの研究から安定化した筋は、疼痛の存在や筋の長期不使用によって（視覚・前庭感覚・固有受容器感覚）活動が「スイッチオフ」になりやすいことが分かっています。

このことが運動の拙劣さ、筋力低下と神経筋制御の低下、易疲労性、そしてQOL（生活の質）の低下につながります。つまり痛み自体が軽減しても、神経プログラムのスイッチがオフのままでは再受傷や新たな疼痛の発生がする可能性があります。

レッドコード・ニューラックでは「眠っている」筋を刺激し、感覚神経系を刺激することによって痛みを引き起こすことなく神経系を再活性化させ神経活動を「スイッチオン」することができます。

これにより運動活動がスムーズになります。